簿記に落ちたこと
10年前のプロジェクトでSAP社のERPとのインターフェースを開発した。プロジェクト自体はお客様の社運をかけたものでかなり大規模だった。当然、我々ベンダーへの風当たりも強く、私は非常に苦しい2年を過ごすことになった。
その時ERPの様々な考えに触れることで悟ったのは、ERPって実は簿記をシステム化したものだということだ。様々な伝票処理をシステム化することで会計処理が自動化できるし、会計情報も簡単に見える化できる。会社の経理情報がリアルタイムに近く把握できる。
これはこれからも使えるスキルになるな・・・と感じた私は簿記の勉強を始めて見た。
しかし、、、、
1回目の試験は準備不足で不合格。
2回目の試験は、私の言説に興味を受けて受験した妻が合格したが、私は不合格。
3回目の試験は、妻はさらに2級に合格したが私は不合格。この時点で私も諦めるべきだったのだが、微妙な悔しさがあり、中毒化していった。
4回目の試験は、さすがに合格できた。(しかし、満足度というより、試験勉強からの解放感の方が強かった。)
今回の経験での骨の髄まで理解できたのは、私はコツコツ受験勉強が性格的に苦手だということだ。確かに、大学受験も一回失敗しているし、中学や高校の定期試験も苦手であった。
妻はこの逆にめちゃくちゃコツコツ学習が得意なのである。妻のメンタリングのおかげでなんとか簿記試験地獄から抜け出ることができたが、二度と資格試験とか必要に迫られない限りしたくはないなと実感したのである・・・。
しかし、試験結果とは関係なく、簿記勉強で得ることができたのは、ERPや経理系のクライアントとの話が理解できるようになったことだ。これは意外と役に立つのは事実である。(ただ、簿記に合格しなくてもその程度のレベルには実業ですぐに達するとは思うけどね・・・・。)
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