1970年代生まれの外資系IT企業エンジニア(関西在住))です。
様々な人々の叡智からの学びを通して、経済的独立の実現を目指します。
日々の思考の糧となる書籍を紹介します。


2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「反応しない練習」(草薙龍瞬 著) シンプルに生きる方法論

人生って結構しんどいことが多いなと思う。この世は、理不尽さがまかり通る。 ブッダはこの世の中は「苦しみ」に満ちていると言っているが、まさにその通りだなと思う時が時々ある。 まるで、自分が旧約聖書のヨブになったかと思う時もある。そういう時はつ…

「THINK CLEARLY」(ロルフ・ドベリ著) 現代の幸福論 

私は結構人生論というか幸福論的な本が好きだったりする。 今の生活が不幸というわけでもないし、不満を言ったらきりがないことはわかっているが、世界の賢人たちが人生に対してどのように対応しているのか興味があるし、それらから可能なだけ学びを得たいと…

追悼 瀧本哲史さん

2019年8月10日に瀧本さんが逝去されたというニュースが昨日(8月16日)報道されていた。享年47歳だった。 瀧本さんは言わずと知れた投資家・京大客員准教授で、「僕は君たちに武器を配りたい」など著作が多数であり、日本の多くのビジネス・リーダ特にミレニア…

「社会人にもなって、努力や成長なんて必要ない」(勝間和代) Growth Mindsetはどうなるの?

リクルートの新R25に掲載されている勝間和代のインタビューが衝撃的だ。 要するに、自分の弱みに関してはどんなに頑張っても人並みになる程度ならば頑張るだけ無駄で、自分の強みを活かしていくことの方が重要だということだ。 無駄な努力は最初からするな・…

「岩田さん」(ほぼ日イトイ新聞・編) 岩田さんになぜか憧れる

2015年に急逝された任天堂の岩田社長(当時)について糸井重里のほぼ日イトイ新聞に掲載されているインタビューやコメントを編集した本です。 岩田さんは元々エンジニア(プログラマー)出身で、任天堂の社長になってもその感覚を維持した発言が、他の会社の…

「シャカの息子」(ジョージ秋山著) 巨匠の挫折と実力社会

おそらく少年ジャンプを愛読している(いた)ほとんどの同世代(70年代生まれ)も、さすがに「シャカの息子」を知っている人はほとんどいないと思う。 なぜなら、少年ジャンプでは読者に人気がない漫画は連載開始から10週で打ち切りなるという超過酷な競…

「日本の技術が危ない」(ウィリアム・ファイナン、ジェフリー・フライ著) 1994年に書かれた予言の書

本書が出版されたのは1994年で、当時はまだ日本のエレクトロニクス業界が世界を席巻していた。 私が高校生だった1980年代後半は、日本の製造業の勢い凄まじく、かつ日本に対する風当たりも強く、テレビニュースでアメリカ市民がハンマーで日本の電気製品を叩…

「独ソ戦(岩波新書)」(大木毅著) 日本人の知らない戦争

日本人にとって先の大戦と言えば、太平洋戦争および太平洋戦争に至る日中戦争のことである。日本人の人的損害も約300万を超え、東京大空襲、広島・長崎への原爆投下、それに続く玉音放送と8月のこの時期は戦争を特集する番組や記事に溢れる。 学校教育の場で…

米軍機による市民への攻撃@神戸三宮1945年

米軍艦載機による非戦闘員への攻撃の跡が未だにJR三宮駅の構内で見ることができます。 こんなに日常生活の近くまで米軍の戦闘機が攻撃していたことを実感させてくれます。 戦争の傷跡はまだ我々の身近にたくさん残っている。そして、それらを決して忘れて…

「上級国民/下級国民」(橘玲著) 日本社会の身分制度について考えてみた

橘玲 氏の新刊「上級国民/下級国民」を早速キンドルで読んでみた。 日本だけでなくアメリカや欧米諸国で格差が広がっていることをまとめた本だ。 マスコミで流布しているものとは異なる視点だが、国内外の研究が広く引用されており、客観性も高い。それゆえ…