1970年代生まれの外資系IT企業エンジニア(関西在住))です。
様々な人々の叡智からの学びを通して、経済的独立の実現を目指します。
日々の思考の糧となる書籍を紹介します。


2020-01-01から1年間の記事一覧

水木しげる 「ゲゲゲの家計簿」を読んで元気になった

水木しげるは、子供のころから「ゲゲゲの鬼太郎」でなじみがあったし、最近ではNHK朝ドラにもなったので「ゲゲゲの女房」が放送されたので水木しげるの人生については割と広くしられていると思うのだが、私はこの放送をほとんど見ていないので、この「ゲ…

通信教育の速読(クリエイト・ユーキャン)で3倍速度達成した

今年はコロナで在宅勤務ということもあり、比較的自分の時間をコントロールしやすい状況だったので、普段だったら忙しくてできないことでも取り組みやすかったと思う。 そこで、以前から興味だけはあった「速読」にチャレンジすることにした。 速読もいろん…

ブログ名の変更

ブログの名前を「隷属からの卒業」から改めました。 あまり、現在の自分の状態を「隷属」ととらえていると、気が滅入るな・・・とおもったからです。「卒業」といっても、本当にそんな「卒業」が来るのかわからないし、そういった「卒業」を夢見るほど自分も…

「この町ではひとり」(山本さほ) 知らない街で人生リセットの苦闘

人生の節目節目で辛いことから逃げ出したくなった時に、知らない街で人生をリセットしたくなる時がある人が多いと思う。 例えば進学や就職などで思うように行かずに、結果として知らない街で生活を始めることはよくあることだ。 「この町ではひとり」は、美…

「Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦」(西川 徹 、 岡野原 大輔) が、眩しすぎる

PFNという会社は5年くらい前から興味を持っていた。 当時はIT業界でAIブームが爆発し始めた頃で、国内外の大手ITベンダー(特に外資)が様々な技術やサービスをメディアに公開していた。 私自身は、AIブームがきても、日々AIと縁のないシステム構築に明け暮れ…

「岡崎に捧ぐ」(山本さほ著) 挫折からの回復

作者の小学校時代から漫画家になるまでのエッセイ漫画。 小学時代は元気で遊んでいた毎日だったが、中学・高校と少しずつ現実の壁のようなものに突き当たり、美大受験も2年浪人し結局あきらめ逃げ出し、もがきながら漫画家になるという成長物語である。 人生…

「帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる 」戸高 一成 (著), 大木 毅 (著)

呉の大和ミュージアム艦長の戸高氏と昨年(2019年)評判の高かった岩波新書「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」 の著者である大木氏の対談集。 私よりも約10年年長の世代は、先の大戦の当事者達に直接話を聞ける最後の世代と言える。1980年代には戦争中の士官クラスがま…

戸井 十月「小野田寛郎の終わらない戦い」

YouTubeで、小野田寛郎を扱ったNHK特集を観た。 小野田寛郎といえば、戦後約30年間フィリピンのルバング島のジャングルで生き延び、1972年に日本に帰還したことで知られている。帰国後、今の日本に嫌気をさしたのか、日本を去りブラジルで牧場経営を立ち上げ…

鴻上尚史「不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか」

先の大戦の後期、昭和19年10月のレイテ沖海戦(捷一号作戦)の敷島隊から始まる特別攻撃隊いわゆる特攻は様々な見解があるが、基本は否定すべき過去の出来事として扱われてきたと思う。 ただ、最近の風潮として、特攻を美化する傾向が多くなっている気もする…

先崎 学 「うつ病九段」(コミック版)

将棋プロ棋士の先崎九段のうつ病の闘病記が3年ほど前に出版され話題になりましたが、今回はそれを漫画化しより多くの読者に読みやすい形になりました。 うつ病になることは、身体的・精神的にだけなく社会的にも本人及び周囲の人々に大きなインパクトを与え…

福満しげゆき「妻と僕の小規模な育児」

福満しげゆきといえば「僕の小規模な失敗」が有名であるが、その中で描かれている、どうしても普通の人々が経験する平和で楽しい生活から脱落せざるを得ない小心でコミュ障な性格を持った主人公を見ていると、他人とは思えない親近感を覚えてしまう。と、書…

鈴木 敏夫「禅とジブリ」

禅とジブリの組み合わせの意外感に釣られて買ってしまった。 鈴木敏夫は元アニメージュの編集長で長年ジブリで宮崎映画のプロデューサーで、ジブリファンならお馴染みであろう。NHKプロフェッショナルにも出演していたし、岩波新書で「仕事道楽」という宮崎…

村上春樹「猫を棄てる 父親について語るとき」

村上春樹の新作エッセイの「猫を棄てる 父親について語るとき」が発売されていた(2020/4/23)ので早速KINDLEで購入して読んで見た。 村上春樹の故郷は西宮・芦屋で香櫨園で、私の家からも自転車で行けるところだ。エッセイの中でも身近な地名が出てくる。父…

シンガポールで経験した哲学の意外な人気

哲学に関心をもち続ける事に少しだけ勇気を得る事ができた話です。 哲学って、日本で仕事をしていると本当に必要性を感じることのない、むしろ関心を持っていること自体が時間の無駄に思われ、変に哲学の話をすると周囲から変人扱いされるため、自分の内奥の…

ちきりんさんの「働き方改革と不眠不休の狭間」と安富歩さんの「満洲暴走」

社会派ブロガーのちきりんさんの「働き方改革と不眠不休の狭間」を読んでみたが、自分自身の体験も同じような「不眠不休」の圧力を感じることが多かったです。 特に、2000年代の日本の製造現場でのシステム化に携わることが多く、その中で、顧客からのプレッ…