1970年代生まれの外資系IT企業エンジニア(関西在住))です。
様々な人々の叡智からの学びを通して、経済的独立の実現を目指します。
日々の思考の糧となる書籍を紹介します。


2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

戸井 十月「小野田寛郎の終わらない戦い」

YouTubeで、小野田寛郎を扱ったNHK特集を観た。 小野田寛郎といえば、戦後約30年間フィリピンのルバング島のジャングルで生き延び、1972年に日本に帰還したことで知られている。帰国後、今の日本に嫌気をさしたのか、日本を去りブラジルで牧場経営を立ち上げ…

鴻上尚史「不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか」

先の大戦の後期、昭和19年10月のレイテ沖海戦(捷一号作戦)の敷島隊から始まる特別攻撃隊いわゆる特攻は様々な見解があるが、基本は否定すべき過去の出来事として扱われてきたと思う。 ただ、最近の風潮として、特攻を美化する傾向が多くなっている気もする…

先崎 学 「うつ病九段」(コミック版)

将棋プロ棋士の先崎九段のうつ病の闘病記が3年ほど前に出版され話題になりましたが、今回はそれを漫画化しより多くの読者に読みやすい形になりました。 うつ病になることは、身体的・精神的にだけなく社会的にも本人及び周囲の人々に大きなインパクトを与え…

福満しげゆき「妻と僕の小規模な育児」

福満しげゆきといえば「僕の小規模な失敗」が有名であるが、その中で描かれている、どうしても普通の人々が経験する平和で楽しい生活から脱落せざるを得ない小心でコミュ障な性格を持った主人公を見ていると、他人とは思えない親近感を覚えてしまう。と、書…

鈴木 敏夫「禅とジブリ」

禅とジブリの組み合わせの意外感に釣られて買ってしまった。 鈴木敏夫は元アニメージュの編集長で長年ジブリで宮崎映画のプロデューサーで、ジブリファンならお馴染みであろう。NHKプロフェッショナルにも出演していたし、岩波新書で「仕事道楽」という宮崎…

村上春樹「猫を棄てる 父親について語るとき」

村上春樹の新作エッセイの「猫を棄てる 父親について語るとき」が発売されていた(2020/4/23)ので早速KINDLEで購入して読んで見た。 村上春樹の故郷は西宮・芦屋で香櫨園で、私の家からも自転車で行けるところだ。エッセイの中でも身近な地名が出てくる。父…