「失敗の本質」から学ぶ組織の本質 変わらないこの国の構造と我々のメンタリティ
会社人生も20年すぎたが、日に日に組織力が弱くなってきていることを感じていた。しかし、実は弱くなっているのではなくて、もともと組織力は弱かったんだという気づきが、「失敗の本質 日本軍の組織的研究」(戸部良一)を読むと得られる。
この本は、太平洋戦争での6つのオペレーション(作戦)の事例研究を通して、日本軍の犯してきた組織的失敗を分析する。第二章の「失敗の本質」の構成はいかになるが、
- 人的ネットワーク偏重の組織構造
- 属人的な組織の統合
- 学習を軽視した組織
- プロセスや動機を重視した評価
これらは今日の日本人の組織(つまり日本企業だけでなく外資系企業も含まれる)にも未だに存在していると実感できる。我々は未だ精神的には帝国陸軍の亡霊に支配されているのだろう。
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