1970年代生まれの外資系IT企業エンジニア(関西在住))です。
様々な人々の叡智からの学びを通して、経済的独立の実現を目指します。
日々の思考の糧となる書籍を紹介します。


「僕は君たちに武器を配りたい」(瀧本 哲史著)

滝本氏の「僕は君たちに武器を配りたい」を最初に読んだのは2011年の秋だったから、もう8年前の話になる。

説得力のある内容で衝撃を受けたのだが、結局何もアクションに移せていない。。。

50歳が間近になりつつあり、久しぶりに読み直して見たが、内容に古さを感じさせない。むしろ、ますます本書の内容が現実になってきているようにも思える。

 

ただ、2000年代の正規雇用・非正規雇用の格差の話で、背景に企業の生産性の向上が理由に挙げられていた。だとするならば今後は雇用は自然に増えることはなく、政府が雇用対策で生産性を下げる施策をしない限り難しいのだろう。

 

職業柄、企業の生産性向上を支援する立場にあるので、それが同時に雇用の破壊を生んでいるとすると気分は複雑だ。

 

しかし、人口減少が進む日本では雇用拡大よりも、生産性向上が必要なことは明らかだ。

 

むしろ、格差で低所得に陥っている人のスキル向上などで支援することが重要なんだと思う。ただ、政府がスキル向上施策として実施する内容が本当にバリューがあるものなのかが疑問ではあるが・・・。

 

やはり、今後は教育が重要になるのであろう。そこでは、表面的なスキルとか、画一的なアプローチではない多様さが必要になると思う。

僕は君たちに武器を配りたい [ 瀧本 哲史 ]

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