1970年代生まれの外資系IT企業エンジニア(関西在住))です。
様々な人々の叡智からの学びを通して、経済的独立の実現を目指します。
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福満しげゆき「妻と僕の小規模な育児」

福満しげゆきといえば「僕の小規模な失敗」が有名であるが、その中で描かれている、どうしても普通の人々が経験する平和で楽しい生活から脱落せざるを得ない小心でコミュ障な性格を持った主人公を見ていると、他人とは思えない親近感を覚えてしまう。と、書くと少し恥ずかしい気もするが、正直な感想だ。

 

しかしながら、「僕の小規模な失敗」は、結局のところ、自分の夢である漫画家というキャリアと共に愛する可愛い妻をゲットするというある種の成功譚とも言えるのだが、自分も結局のところ、サラリーマンとして比較的安定した給料をもらい同期の中から可愛い女の子を妻にできたというところで、福満しげゆき氏と自分をつい重ねて見てしまう。(と書くと大げさだが、同世代とか、高校の時柔道をやっていたとか、そんな小規模な共通項で親近感を持つ程度であるのだが。)

 

そして、福満しげゆき氏も一般メジャー誌で連載を持つようになり生活も安定し、そして「妻」とも子供をもうけ、育児を始めるというのが、この「妻と僕の小規模な育児」である。

 

私自身子供時代を振り返ると転校生(小学校で二回)や生来の内向的な気質で何かと楽しく無いことも多かったと思うので、そんなことは、できるだけ子供には味わってほしく無いと思いつつも、世の育児漫画や書籍では、そう言った自分に近い視線での作品が少ない。しかし、この「妻と僕の小規模な育児」は、やはり色々とそれらの世の中の育児漫画には無い、福満しげゆき氏独特の多少不安が多い小規模な視線での記述が多く、参考になるとは言わないですが、こう言った不安や悩みを持つのは自分だけでは無いのだなという気分にさせてくれます。

 

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