1970年代生まれの外資系IT企業エンジニア(関西在住))です。
様々な人々の叡智からの学びを通して、経済的独立の実現を目指します。
日々の思考の糧となる書籍を紹介します。


先崎 学 「うつ病九段」(コミック版)

将棋プロ棋士の先崎九段のうつ病の闘病記が3年ほど前に出版され話題になりましたが、今回はそれを漫画化しより多くの読者に読みやすい形になりました。

 

うつ病になることは、身体的・精神的にだけなく社会的にも本人及び周囲の人々に大きなインパクトを与えます。今回は、プロ棋士という特殊な世界とはいえ、いかに社会復帰に向けて、紆余曲折を経ながらたどり着く様子が描かれています。

 

最近、メンタルが不調になる人々が、本当に身の回りで多く、そう言った人たちにもこのようなうつ病経験者の本は非常に参考になるところが多いと思う。

 

本書の最後の部分で、先崎氏が中学校の時に受けていた「いじめ」について思い出すシーンがあり、本人にとって(もちろんご家族にとっても)大変な状況でも将棋という世界で生きる道を見つけることができたことが、本人の心の芯になっていることも初めて知りました。この最後の部分は、本書のメインテーマである「うつ病」からの回復と重ねて見ることができます。そして、「いじめ」を克服する原動力も、今回のうつ病からの回復の原動力も、先崎氏の将棋に対する思いだということがわかる。

 

うつ病九段【電子書籍】[ 原作・先崎学 ]

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