1970年代生まれの外資系IT企業エンジニア(関西在住))です。
様々な人々の叡智からの学びを通して、経済的独立の実現を目指します。
日々の思考の糧となる書籍を紹介します。


東京貧乏学生のサバイバル 知は力なり アパート立退編

一人の貧乏学生が法の力により立ち退き料を勝ち取った物語です

 

私は学生時代に東京でアパートで一人暮らしをしていたのですが、突然大家さんから

 

「息子夫婦がアポートを潰して病院にするので、立ち退いてほしい」

 

と言われました。

 

当時、貧乏学生であった私は困りました。貧しい中、東京に出していただいている親に立ち退きのアパート代を出してとは言いにくかったのです。(今、思うと家賃2万6千円の物件に住んでいたので、同等なアパートに越したとしても20万円もかからない大した金額ではなかったのですが、当時の私には大金に見えました。うーん、ビンボー。) 

 

当時、同じ目黒区で貧乏サラリーマンをしていた兄に相談すると、

 

「大家から立ち退き料もらえばええやん」

 

と言われました。

 

マジで、そんなものがもらえるのか?

 

いぶかしく思いつつも近所の区立図書館で、法律の本のコーナーで「借地借家法」なるものを発見しました。 (詳しくは借地借家法 - Wikipedia 参照)

 

これによると、大家さんは立ち退き請求は直前にはできないとのことです。請求するためには、確かに立ち退き料を支払う必要があると書いてあります。

 

私は早速、大家さんに立ち退き料を請求しに行きました。すると、

 

「そんな話は知らない!わけがわからない!」

 

と、けんもほろろに一蹴され話し合いになりませんでした。

 

 

しかしながら、法律の本をどう読んでも私の主張は正しいと信じ、さらに当時は学業で忙しかったので、大家さんを無視してアパートに住み続けました。

 

そのうち、アパートの住民も少しずついなくなり、とうとうアパートには私一人になってしまいました。。。

 

ある日、郵便受けに、某不動産会社から手書きの手紙が投函されており、

 

「直接、話し合いがしたい」

 

と、書いてありました。

 

「ついに、直接交渉か・・・。」

 

と、思うと、小心者の私は不安な気持ちになりつつも、ここは「法の力」を信じて交渉する覚悟を決めました。

 

そして、その某不動産会社の方が私のアパートの部屋を訪問しにきました。

そして開口一番、

 

「あなたが言っていることは正しいのです。立ち退き料は出しますから、早くアポートを探してください。」

 

全てが解決した一瞬でした。「法の力」を信じてよかった・・・!!

その一週間後、私は次のアポート(家賃3万2千円)で新しい生活を始めることができました。