「反応しない練習」(草薙龍瞬 著) シンプルに生きる方法論
人生って結構しんどいことが多いなと思う。この世は、理不尽さがまかり通る。
ブッダはこの世の中は「苦しみ」に満ちていると言っているが、まさにその通りだなと思う時が時々ある。
まるで、自分が旧約聖書のヨブになったかと思う時もある。そういう時はついヨブ記を読みたくなる時もある。
本書は、そのような「苦しみ」に満ち溢れる世界を淡々と生きる方法としてブッダのアプローチを紹介する。
筆者の草薙さんはどの宗派にも属さない独立派のようであるが、本書は宗教的なものはあまり感じられない。むしろ、初期仏教に近い考え方が述べられており、最近流行しているマインドフルネスの考え方に近いと思う。
マインドフルネスは欧米で広く人気があるようで、先日も来日したアメリカ人の同僚がセッション中にも自然にマインドフルネスが出てくるくらい、割と普及しているようにも見える。実践している人は少ないだろうけど、非常に興味がありますね。
本書は、非常に平易に物事への執着を取り払う実践的なアプローチが述べられており、私も日々のサバイバル的な職場環境の中でもチャレンジしていこうと思います。