1970年代生まれの外資系IT企業エンジニア(関西在住))です。
様々な人々の叡智からの学びを通して、経済的独立の実現を目指します。
日々の思考の糧となる書籍を紹介します。


退去時の原状回復費用トラブルが訴訟にまで発展 その1

東京貧乏学生のサバイバル 知は力なり アパート立退編 - 隷属からの卒業にも書いたように私は学生時代にアパート立退のトラブルで初めて法律の威力を実感しました。

 

しかし、私は似たような経験を社会人になって10年以上立って再び経験することになりました。今回はその経験談です。

 

外資系IT企業に就職した私は、その会社の福利厚生の一つである「借上社宅制度」を利用しました。「借上社宅制度」は、自分でマンションを借りて会社が敷金礼金やその家賃の一部(確か8割くらい)を補助する仕組みです。この制度を利用して何回か引越しをしたことがあるのですが、今回はその中で原状回復費についてトラブルになった体験談です。

 

最初にそのマンションに引っ越した時に気がついたのですが、部屋の床にタバコの焦げや穴があったり、窓ガラスにヒビが入っていたりしていたことに気がつきました。当時は、出張が多くその中のわずかな時間で引っ越したものですから大家さんにクレームする時間もなく、デジタル写真を記録しておきました。あとでこれが非常に役に立ちました。

 

そして、6年後、新たに別の新居に移ることになり、引越しを済ませ、最後の退去後の確認を大家さん(またしてもお婆さんです)と不動産屋さんで実施しました。

そこで初めて、引越し当初の傷のことなどを話して、その部分は原状回復に関係ないことや、そのほかの汚れにしても問題がないことを説明したのです。不動産屋さんは慣れたもので私の説明に納得してくれたのですが、大家さんであるお婆さんが断固私の主張を突っぱねて、全て弁償するように主張してきました。私も納得がいかないので、デジタル写真の証拠をあげつつ説得しましたが折れません。結局、不動産屋さんが大家さんを説得する形になり、原状回復費用は不要ということでその場は収まりました。

それまで結構仲良く付き合ってきた大家さんとこういうことになり、後味悪くそのマンションを後にしました。

 

しかし、それから2ヶ月後、借り上げ社宅の契約を仲介している勤務先の子会社から電話がいきなりかかってきました。しかも勤務中に。その中身はというと、

 

「大家さんが手紙が来て敷金の返済を行わないと言っています。ついてはあなたが責任を持って敷金については、会社に入金してほしい。」

 

と、言ってくるではありません。

 

「なにこれ?」

 

理解不能です。しかし、面倒なことになった・・・。

 

続く・・・