1970年代生まれの外資系IT企業エンジニア(関西在住))です。
様々な人々の叡智からの学びを通して、経済的独立の実現を目指します。
日々の思考の糧となる書籍を紹介します。


「世界のエリートがやっている 最高の休息法」(久賀谷 亮 著) 疲労と怒りへの対応

ブログにも以前スマナサーラ師の本を紹介しましたが、スマナサーラ師の本を読んで(いや本当は読む前からも)「怒ること」を常々やめたいと本気で思っています。

 

しかし、私はまだまだ未熟者で、日々の日常の中でつい怒ってしまう瞬間があります。つい先日も仕事上の意見の相違で、怒ってしまいました。もちろん以前に比べると怒りモードは低くなっていて、客観的にはトラブルにはなっていませんが、自分の中で発生した怒りがとても強くて、なかなか正常モードに戻らずに時間とエネルギーの浪費をしていましました。

起こってしまったことは今更なかったことにはできませんし、失われた時間も取り戻すことはできません。人生なかなかうまくいかないものです。

なぜ怒ってしまったのかと振り返ると、私の場合、大抵は、疲労が溜まっていることが多いです。

先週は大阪東京間を日帰りで飛行機で往復する出張があり、当日は二つのお客様企業に対してそれぞれ異なるプロジェクトでのディスカッションをリードしていたことを思い出しました。その翌日から疲労が溜まっていて毎朝アリナミンVを飲んで対応していました。(疲労時にドリンク剤でごまかすこと多いんですよ・・・。)

それでなくても、日々の業務で精神的にも疲れることが多いです。

「怒り」をやめるには、実は、この

 

慢性疲労の解消こそ最優先事項

 

だと、改めて気づかされました。 

ここで、紹介する「 世界のエリートがやっている 最高の休息法」(久賀谷 亮 著)にもLecture 7 「怒りと疲れ」の意外な関係性

という章があり、「疲れ」と「怒り」について説明があります。

扁桃体は外部から過度の刺激を受けると、脳全体を乗っ取って暴走をはじめる。扁桃体ハイジャックなどとも呼ばれるが、じつはこれが怒りの正体じゃ。扁桃体が暴走すると、アドレナリンが分泌されて脳の思考活動が抑制されるので、前後の見境がなくなったりもする。

つまり、疲労により外部からの刺激が過度になると「怒り」が爆発するといいます。

 

怒りに対処するためのマインドフルネスの手法はRAINと呼ばれる以下の4つのステップを行うと良いらしい。

 

  1. 怒りが起きていることを認識する(Recognize)
  2. 怒りが起きているという事実を受け入れる(Accept)
  3. 身体に何が起きているかを検証する(Investigate)
  4. 怒りと自分を同一視せず、距離をとる(NonIdentification)

この本によると、目的意識の高い真面目な人ほど仕事に集中するあまり「怒り」に囚われることがあるという。

タスク・オリエンティッドが過ぎると、ゆとりがなくなる。すると、そこから怒りが生まれる、

からだそうだ。

タスクがより明瞭に意識された、ゆとりがなくなった途端に、自分たちがなろうとしている職業の本質を忘れてしまうというわけだ

 

なるほど、、疲れていて怒りが溜まる時にはこのRAINで対応するのが方法なのだ、という学びがありました。

しかし、疲労そのものはどうすればいいのかという疑問もあります。それに関してはまた別のエントリーで考察したいと思います。

 

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